【インターネットの次に来るもの】謙虚になれずに文句ばっか言ってると、テクノロジー様から「お疲れ」って言われちゃうよ


computer_monku

evernoteってもうかれこれ5年くらいまともに使ってないんですが、今ってどんな使い心地何でしょうね?

使うのをやめちゃったきっかけは動作がもっさりだったのと、クラウドに保存しないといけないほど僕が情報を溜め込んでないことでした。

でも、これは5年前の印象。evernoteを使ってない僕が言うのもアレなんですが、たぶん今のevernoteって5年前よりも格段に使いやすくなってますよね。動作も軽くなってるし、もっとカジュアルに(逆にヘビーに)使いやすく進化してる、と勝手に思ってます

Webサービスはすごいスピードでアップデートされていくのは当たり前だし、天下のevernoteさんがもっさりを5年も放っておくとは考えにくい

でも、サービスはアップデートされて当然という感覚を持ってない人もいますよね。それって結構ヤバくて、近い将来に真っ先に取り残されるマインドだと思います。

僕が大好きな本、〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則(ケヴィン・ケリー著)の「BECOMING(なっていく)」という章で未来のテクノロジーと人間とのあり方について書かれているのがとってもわかりやすいです。

永遠の初心者であれ

BECOMINGの章では、最初にこんなことが語られます。

未来のテクノロジー生活は、終わることのないアップグレードの連続となる。そしてその頻度はどんどん高まっていく。性能は変化し、デフォルトというものはなくなり、メニューが姿を変えていく。いつもは使わないソフトを開いてある機能を使おうとしたら、メニューそのものが全て消えていたということも起こるだろう。

スマホのアプリとか、PCを使っていたりすると使ってた機能が無くなったりすることってチョイチョイありますよね。
ここだけ読むと「改悪しないでください!」「マジかよ未来最低だな!」と言いたくなりますが、テクノロジーと生きていく上でこの潮流に逆らうのはもはやムリです。人間の方がマインドを変えていかないと。

さらに著者はこうも言っています。

あるツールをどんなに長く使っていたとしても、際限ないアップグレードのせいであなたは初心者、つまりどう使っていいかまるで分からない新米ユーザーになってしまうだろう。この<なっていく>世界では、誰もが初心者になってしまう。もっと悪いことに、永遠の初心者のままなのだ。だからいつも謙虚でいなくてはならなくなる。
(中略)
年齢や経験と無関係に、永遠の初心者こそが、誰にとっても新たなデフォルトになる。

あなたの身のまわりにgoogle docsをうまく使えずに文句を撒き散らしてるオッサンとかいないですか?そういう謙虚になれない人は近い将来テクノロジーに取り残されちゃいますよ。テクノロジー様に「お前、お疲れ。帰っていいよ。」と言われて途方に暮れるオッサンカワイソス(`・ω・´)

一番になるのは簡単、いま始めれば

サービスの「受け手」としては謙虚な気持ちが大切。ではサービスの「作り手」としてはどうなのか。著者は鼻息フンフンでこう言っています。

2050年の年寄りはあなたにこう語りかけるだろう。2016年当時にもしイノベーターでいられたなら、どんなにすごかったか想像できるかね、と。そこは広く開かれたフロンティアだったんだ!どんな分野のものも自由に選んで、ちょっとAI機能をつけて、クラウドに置いておくだけでよかったんだよ!当時の装置のほとんどには、センサーが今のように何百じゃなくて、一つか二つしか入っていなかったんだ。期待値や障壁は低かった。一番になるのは簡単だった。そして彼らは「当時は何もかもが可能だった。そのことに気づいてさえいれば!」と嘆くのだ。

著者の鼻息が耳に吹きかかるようでちょっと引いてしまいますが、ここまで言われると背筋が伸びます。なんとなく進学して、就職して、働いて、いつの間にか「2050年の年寄り」になってしまったらなんともったいないことか。

どこを見回してもレッドオーシャンに見えるこの世界ですが、見方を変えればどこもかしこもブルーオーシャンのフロンティアなのかもしれないなあ。

 少しでもアイデアを持っている人は、アイデアを持ったまま腐らせて「2050年の年寄り」にならないために、何かできるところから始めてみてはどうでしょうか。僕もとりあえずドローンでも買ってみようかな…(遠い目)