糸島に残る昔ながらの塩田「またいちの塩」がフォトジェニックすぎる


福島は糸島の最西端にある塩田「またいちの塩」は地元の人が特にオススメする観光スポット。立ち寄ってみたらその理由がよくわかりました。「昔ながら」をきちんと伝える工夫って大切です。


福岡市のお隣にある糸島市のいっちゃん左っ側にまたいちの塩はあります。

糸島市に西側は公共の交通網がほとんど通っていないので、筑前前原駅のニコニコレンタカーで軽自動車をゲットしてドライブしてきました。

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海岸沿いドライブ30分で到着

ペーパードライバーの僕でもイージーモードな道が続いていたので、道中は鼻歌まじり。

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穏やかな海が広がる道中。

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途中にあった岐志漁港では常に13ものカキ小屋が営業していました。

カキ好きにはたまらないので、たちまち1kgを持ち帰りで注文。1kgで1000円という安さ!都会のオイスターバーとか行くと一粒で1000円したりするものもありますよね。

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10個チョイ入ってました。オイスターバーなどで生で出されるのは岩牡蠣という種類で、大きくてクリーミーですが、糸島では真牡蠣がメイン。小ぶりだけど味が濃く、焼きガキとして出されることが多いです。

そんなこんなでまたいちの塩に到着。

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猫がいっぱいいましたが、エサの奪い合いのせいか、みんなケガだらけで荒んだ表情をしていましたw

昔ながらの塩田

はてさて、塩田に来てみたはいいものの、塩田がなんなのかさっぱりわかっていません。

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流木で書かれた「またいちの塩」

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高いところから見るとこんな感じ。

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塩田だけあってまさに海沿い。

とりあえず記念撮影もほどほどに工場見学をしてみます。
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しょっぱなから驚かされたのはコレ。

海水に無造作に放り込まれたホースから海水をくみ上げています。

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そして、大きな木でできた枠組みにぶら下げられた竹に、ホースくみ上げた海水を吹き付けています。

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竹に吹き付けることでムダな水分が飛ぶそうで、より濃度の濃くなった海水がどこかへ流れていきます。LINE
流れ着いた海水はパイプをつたって工場内へ運ばれます。

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工場内に運ばれた海水はほっかほかの湯船のような桶に溜まります。

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ストーブで海水の温度を上げているようです。煙突が熱くなっています。濃度の上がった海水はさらに次の桶、次の桶、と進んでいきます。

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いよいよかなりの濃度に達したようです。

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一番濃度の高い桶から、結晶化した塩がすくえます。しっとりと輝いてきれい。

このように、塩ができるまでの工程を誰にでも無料で公開されてます。海水を煮しめれば塩ができるとは思っていたけど、実際に見てみると感動も”ヒト塩”なんつって。

塩のプロモーションが上手い

工場見学も終わったところで、売店で何が売ってるのかチェックしてみました。無骨な工場に反して、ものを売ることに関しては工夫が様々みられました。

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塩は様々に加工されて売られていました。食塩以外にまともな塩を買ったことがなかったので、安いのか高いのかよくわかりません。

味見したところ、しょっぱさがマイルドで、甘みが強かったです。じゅるっとよだれが出るような広がりのある美味しさでした。

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塩田のくせにちょっとおしゃれな缶バッジも売っています。

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こちらは食べ物を売っています。

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塩が関係なさそうなものも売っていますが、周辺には他に飲食できる場所もないので、食欲をそそられます。

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名物のプリン。地元の人がこぞってオススメしてくれました。

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塩ゆで卵、梅スカッシュ、花塩プリンをオーダー。シーサイドビューなベンチでいただきます。

ゆで卵は普通にちょっと美味しいくらいのゆで卵でした。梅スカッシュは思わず「うま!」と声をあげるほど美味しかったです。

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確かにプリンも美味。ジャリっと舌触りを感じる塩が、甘みをブワッと引き立てます。

塩の工場と言われると無骨なイメージがありますが、ポップな加工品や、木造の施設がその無骨さをむしろ引き立てていました。

まさに花塩プリンのような甘さとしょっぱさの関係です。こりゃ地元の人にも人気なわけだ。

これぞ大人の社会科見学

糸島最果ての地で味わった大人の社会科見学。子供の頃に来てても面白さはわからんかっただろうなあ。糸島はこれ以外にも名所が多いです。しかもグルメな名所が目白押し。

筑前前原にある「駅前のバル」なんて本当に最高でした。お立ち寄りの際はぜひぜひ。

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甘いプリンにしょっぱい塩…塩対応は可愛い子がやるから成立するんやなあ。(雑なオチ