人生が前に進まない「闇属性ニート」が光属性にクラスチェンジするためには


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かくいうおいらもニートでございまして、親戚からは絶望されたりもしています。ただ、ニートと一言に申しましても、「光属性のニート」と「闇属性のニート」のふた通りに分けられるんでございますなあ。

(—落語口調ここまで—)

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光属性=目標のために行動している

ここでいう光属性のニートは「目標のために継続的に何かしらの行動をしている人」です。そうは言っても社会的にはただの無職なので冷たい視線を向けられますが、当の本人は志を持って日々を過ごしている。僕もまだまだニートの駆け出しですが、光属性でありたいと常々思っています。

ただ、光属性は誰かに認めてもらうものではありません。ハロワとか市役所で光属性認定カードがもらえたりするわけじゃない。あくまでも自分基準、孤独なもんです。

孤独っていうと寂しいイメージですが、前向きな孤独ほど捗るものはありません。SNSばかりチェックしたり、学校や会社や家族とばかり過ごしていると、人との比較に心がとらわれて面白い発想ができなくなります。

僕の好きな本「日本3.0 2020年の人生戦略/佐々木紀彦」や「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法/藤原和博」でも、孤独の重要さを説いています。

孤独力は勇気とも置き換えられます。それが、国や社会や組織のためになるのであれば、誰が何と言ってもやりきる、どんなに反対されてもやりきるという執念のようなものです。逆張り力、信念を貫く力とも言えます。

日本3.0 2020年の人生戦略/佐々木紀彦より抜粋

レアな人は孤独でもある。
「100人に1人」の人は、そのほかの99人よりも孤独です。「1万人に1人」になれば、もっと孤独さが増し、「100万人に1人」になれば、もっともっと孤独さが増すことを覚悟してください。

藤原和博の必ず食える1%の人になる方法/藤原和博より抜粋

こうやって読むといささか意識が高い感じがしますけど、ニートであるという周りからの冷たい視線に耐えるというのは結構カロリーを使うので、このくらいの意気込みがあっていいと思います。


藤原和博の必ず食える1%の人になる方法
藤原 和博
東洋経済新報社
2013-09-13


闇属性=人生が前進していない

闇属性ニートの特徴は「自分から見ても他人から見ても、日々何の進捗もない人」です。なんかすんごい突き放した言い方ですが、自戒の念も込めてこんな言い方をしています。

僕はまだニート歴が浅いですが、時折とても不安な気持ちが襲って来る時があります。背後からすごいスピードで得体の知れない暗闇が追いかけて来るような焦燥感、とでもいうのでしょうか。たとえ英単語一個でも覚えたという「進捗してる感」がないと、深い闇に飲み込まれるような気分なんです。

不安が大きくなると、「ああ、まだ若いのに俺の人生はただただ食う寝るの繰り返しじゃないか…一生これが続いたら辛いな」みたいな妄想が脳みそをグルグルし始めます。

この感情をうまく表現しているのが、「ヒキコモリ漂流記/山田ルイ53世」で書かれている「人生が余ってしまった」だと思います。山田ルイ53世が不登校で中学へ行けず、高校受験も失敗した時のことです。

晴れて、中卒になったわけだ。

もはや、自分の人生が何が何だかわからない状態で、「なんか人生が大分余ってしまったな〜……」という心境だった。それまではまだ、中学に在籍していることで、親からのプレッシャーを緩め、なんとか実家で何もせずに引きこもれていたのだが、もうそういうわけにも行かなくなった。

ヒキコモリ漂流記/山田ルイ53世より抜粋

これ、心が健全な人が読んでも「中学生だからまだやり直しがきくのになー」と思ってピンとこないかも知れないですが、当時の山田少年の人生オワタな心境を察するとなかなかシンドイものがあります。

ヒキコモリ漂流記
山田ルイ53世
マガジンハウス
2015-10-13


ベタだけど勉強とスポーツが一番

闇属性の人が光属性にクラスチェンジするためのには、やっぱり勉強とスポーツが最高です。両方とも毎日”進捗してる”という実感がめっちゃあります。

僕は勉強がマジで嫌いで、いつでも進学・卒業できる最低レベルの成績でした。ただ、今ニートをやってみて、考え事をするためには勉強の知識が必要だということを再認識しました。未来に思いを馳せるためには、過去を知ることが一番の近道なのですが、僕は豊臣秀吉がどうやって未来を切り開いたのかを知らない。ヤバたん。

今のニートの期間は教養を蓄える期間だと思い立って、どうにかして勉強してやろうと画策しています。

一方、スポーツも最高です。特にボルダリングは1トライ単位で進捗・成長を感じられるスポーツなので気の短い僕でもどハマりできました。チビでもデブでも老若男女が楽しめるのもいいところです。

なーんて、ニートのくせに偉そうなことを書いてみましたが、ここまで書いたところで、このブログの読者にはニートがいない気がしてきました。もったいないから記事公開はするけど(雑なオチ