急にバリスタ同士のセッションが始まってすごく楽しそうだった話
友達カップルが福岡に遊びに来たので、僕も彼らの福岡観光について行った。
彼の方はバリスタをやっていて、天神周辺のコーヒー屋さんを巡るツアーをすると言うので僕も混ぜてもらった。
僕もコーヒーは好きだが、コーヒーについて別に詳しいわけじゃない。普段家でドリップコーヒーを淹れているけどスーパーで買ってきた安い豆だし、コーヒーの淹れ方だって実家でお母さんが淹れてたのを見よう見まねでやってるだけ。
彼はいわゆるサードウェーブ系のコーヒーに該当するらしくて、スタバのような味が濃くてガツンとくるシアトルコーヒーとはまた一線を画すシロモノが得意分野らしい。
結局、彼のコーヒー巡りには3店舗着いて行ったんだけど、3店舗とも共通して言えるのはスッキリとしていて果実味がありフレッシュな飲み口が印象的だった。未体験の味。
3軒目に訪れた店は特に彼の口に合ったようで、目を輝かせながらマスターにコーヒーの淹れ方やレシピを熱心に聞いていた。僕もドリップコーヒーを飲ませてもらったが、なるほど確かに香りのフレッシュさが他のお店とは違って美味しいような気がした。気がしただけかも。
するとマスターが彼に「よかったらウチで一杯淹れてってください」とセッションを申し出た。
彼は「じゃあ遠慮なく」と言って携帯していたマイコーヒー豆を当然のようにカバンから取り出し(バリスタはみんな豆持ち歩いてんのか?)カウンターに入り込んだ。東京と福岡のバリスタによるセッションが始まった。
二人のバリスタが目を輝かせながらカウンターの中でやり取りしてるの見て僕も胸が熱くなった。なんか知らんがカッコイイぞ。
「1.0から1.2がいいですよね」「やっぱそうですよね!」と何の数値だか分からない話をしているが、とにかく息が合ってる、この二人。
彼がマイコーヒー豆&マイレシピで淹れたコーヒーをマスターが一口飲んで「ふふふ」と笑った。どっちの意味で笑ったのか分からず不安だったが次の瞬間マスターが「最高だ〜」と天を仰いだので、どうやらセッションはハッピーエンドを迎えたらしいことだけはわかった。
その道のプロ同士がお互いのレシピを披露し合って、スタンスが一致している事を確認して最高だ〜と喜び合う。それを見ているのは清々しくて気持ちいいものだった。(僕と一緒にセッションを観戦していた彼女の方は完全に退屈していたが)
僕が仕事や趣味に熱中したことがないから羨ましかっただけかもね。なにせ三十歳過ぎても無職で自分探し(笑)の真っ最中ですしおすし…
ちなみに彼が絶賛したコーヒースタンドはこちら
コーヒー好きな方はぜひ寄ってみてください。
ちなみにトップ画像はドンキで一番安い豆で僕が今朝淹れたコーヒーです(雑なオチ