こないだ書いたこの記事に対して様々なリアクションがありました。

関連記事：無職で迎春したら、老害な親戚一同に集中砲火くらった話

多分、親戚一同の脳みその検索窓に「31歳 無職 旅人」と打ち込むと「もしかして:しっかりしろ」って勝手に出てくるんだと思います。ウン十年前のインデックスから変わらない検索結果が。苦労して辛い思いをして初めて立派な大人なんだぞ、ってマジで思ってるんだろうな。

こんなような記事です。

いただいたリアクションはいずれも、広義でとらえると「親（親戚）って価値観を押し付けがちだよね」というものでした。少なからず、親は親が思う「完璧な人間」を子供に求めます。完全に手放しで「好きにやれ」って親はなかなかいないでしょう。

しかし、親にとって完璧な人間を形成するファクターは「職業」だけではありません。次に挙げられるファクターはもちろん「結婚」です。

結婚について面白い記事を見かけました。

フランス人から見たら日本女性は不思議だ
なぜそこまで結婚にこだわるのか
参照URL：http://toyokeizai.net/articles/-/153455

日本とフランスの結婚観の違いをフランス人の女性ライターが実体験を交えてわかりやすく綴ったものです。

象徴的なのはココ。

フランスでは、20代の女性がコーヒーを飲みながら交す恋愛話メニューには、彼氏の有無やおのろけ話、けんかをしたといった話はあるとしても、「好きな男性のタイプ」などという、出会い系サービスの面接で聞かれるようなストレートな質問はあんまり出ない。そもそも、フランスの女子会では恋愛話のお決まりメニューが、たぶん、ない（余談だが、外国人の私から見ると、日本人の会話には決まったパターンがよくある気がする。日本人が外国人に必ず聞く「おはし使える？」「寿司好き？」といった質問のように）。そのため日本のように「結婚は何歳までにしたい？」という質問をされる確率は非常に低いのである。 

うーむ。フランスでは結婚する年齢はあまり気にしないのか…を考えさせられるテーマですね。ちょっと僕なりに結婚論を整理してみたいと思います。

そもそもなんで結婚するんだっけ

日本で「何歳までに結婚したい？」って質問が頻出するのって、結婚しないとマズイ理由がありからですよね。

そのマズイ理由ってのは昔ながらの家制度です。父ちゃんが全部権限を持っていて、その権限を引き継げるのは家族（しかも男）だけ、という制度。結婚して家族を作らないと、商売も続けられなきゃ面目も保てない。

お侍さん世代の気持ちで考えると

• 父ちゃんサイドから見れば、嫁をもらわないと代々続いた家がなくなっちゃう。しかも商売あがったり。
• 母ちゃんサイドからすると、自立して働く道はないから誰かと結婚しないと社会のシステムから取り残されちゃう。

これは相当マズイですよね。もしお侍さんの時代に生きてて、30歳すぎても結婚してない人いたら親に「あんた結婚しないとマズイよ」って言われますよそりゃあ。

ひるがえって今日現在。結婚しないと商売あがったりになったり、社会のシステムから取り残されたりするでしょうか？そんなことないですよね。

「早く結婚しなきゃ」って言ってる人は、もう一度自分の胸に「なんで結婚するんだっけ？」と語りかけて見てください。

周りの友達が結婚するから、親が結婚しろって言うから、安心したいから…よく聞く理由はこの辺ですが、「家制度を保つために結婚したい」なんて人は僕の人生で聞いたことがありません。

決して結婚したい人をdisってるわけじゃなくて、家制度は破綻しているので結婚にとらわれる必要はそれほど無いかもよ？と問いかけているだけです。怒らないでください。

※この手の話は年頃の現代人に面と向かって話すと大体「ああでもないこうでもない」と言い返されて悲しい気持ちになるのでブログで一方的に言い放つくらいがちょうどいいのです←

結婚を始め、現代人の心の機微がリアルに描かれている「タラレバ娘」オススメです。

誰にとっても人生の目標は「幸せになること」である

急に新興宗教の標語みたいになりましたが、これは僕の持論です。

全人類の人生のゴールは「幸せの総量をできるだけ増やす」にすべきだと思ってます。

そのゴールを達成するための手段を自分なりに選んでいけばいいのです。

ポルシェに乗ることで幸せの総量を爆増させられるのなら、ポルシェを買えばいい。
じゃあポルシェを買うためにはお金を稼ぐ必要がある。
バイトしながら倹約して買ったポルシェでも、起業してソシャゲで一発当てたお金で買ったポルシェも同価値です。それで幸せの総量が増えたら幸せなんです。

同じように、結婚して幸せの総量が爆増するなら結婚すればいいんです。なに？結婚しても必ず幸せになれるとは限らない？じゃあ結婚はリスクが高いのでやめておいて、別の幸せを積み重ねて生きればいいじゃない！

冒頭で話した「親にとっての完璧な人間を形成するファクター」と言うのは、言い換えると「親が思う、人生の幸せの総量を増やす手段」です。

あなたが結婚について悩んでいるのであれば、こう考えてください。

自分が考える理想の結婚をすることで、どれだけ人生の幸せの総量が増えるか？
逆に結婚をしなくても、幸せの総量を増やす方法があるか？

僕からは以上です（雑なオチ