podcastで大ブレイク中のバイリンガルニュースは「聴くだけ英語教材」のその先を睨む


バイリンガルニュース

冒頭に言っておくと、僕は英語しゃべれないです。TOEICのスコア365点です。
それでも大好きなバイリンガルニュースについて語らせてください。

ご存知の方も多いと思いますが、バイリンガルニュースはpodcastのランキングで常に上位に君臨していて、大ブレイクと言っても過言でない状態です。

パーソナリティのMamiちゃんは日本語で、Michaelは英語で、それぞれニュースを読んで、コメントをしていくというシンプルな内容。もちろん二人とも日本語と英語のバイリンガル。

僕がバイリンガルニュースに出会ったのは、大好きな深夜ラジオ「火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ(TBSラジオ)」で、太田光さんが言及したことがきっかけでした。

太田「まず日本語で女の子が言うと、男の子がそれを英語で言うんです。その英語も、『There is……』とかって、全然やる気ないの」

田中「ふふ(笑)」

太田「その後、感想を言い合うの。『これスゴイよねぇ~これさぁ、だってどんな気持ちなのかね』『unbelievable…』みたいな(笑)」

田中「何なの、それ(笑)」

太田「女の子の方は、帰国子女の遊んでる風のギャルみたいな感じなの。会話が段々、面白くなってきてるんだけどね」

田中「うん、うん。面白いね、ある意味(笑)」

その放送がきっかけで、瞬く間にバイリンガルニュースはpodcastで1位を獲得し、長らく上位に定着しています。

ラジオ効果でブレイクしたのはラッキーですが、それ以来ずっと支持されている理由はなんなのか?
僕なりにまとめてみました。

地球外生命体、恋愛ホルモン、軍隊処女検査…普段お目にかかれないニュース三昧
バイリンガルニュースでは毎回6本のニュースが紹介されるんですが、自分が知っているニュースは1本あるか無いか。MamiとMichaelが独断で決めたニュースではあるけども、まあ一体どこで見つけてきたんだと思うような濃い〜ニュースが目白押し。
 

まず、二人とも科学や宇宙が好きなので、最新の研究についてのレポートが多いです。
日本では宇宙人とかクローンとか人体の冷凍保存とかってまだまだSFの世界ってイメージですが、バイリンガルニュースの中ではとても身近なトピックス。

特にMichaelの用意する宇宙・科学系のトピックスは日本語で聞いても皆目内容がわかりません。「△△という星と地球が××光年の距離にあることがわかりました」っていうノリ。近いのか、遠いのか。
あと、Mamiちゃんがよく話題にする”オキシトシン”という恋愛ホルモン。こいつは例えばセックスしたときに分泌されて多幸感に満たされるらしいんですが、Mamiちゃんに言わせると幸福感は一時的なモノらしく、相手が運命のヒトのような気がしちゃうけど、冷静に判断したほうがいいみたい。
最近だと、インドネシアの軍隊の入隊のために、女性はTwo Finger Virginity Test(処女検査)を受けなければいけない、という検査の廃止を人権団体が訴える、なんていうトンデモトピックがありました。Two Fingerって…

日本語しかできない人は、日本語の情報しか得られないという危機感
当たり前のことなんですが、日本語しかできない人にとってこのハンデはとてつもなく大きいです。
検索すれば大抵のことは調べられる時代ですが、ソースが英語しかなかったらもうお終い。
MamiとMichaelが日常茶飯事的に英語ソースのニュースを選んで、それについてコメントしているのを聴いて、「楽しい・おもしろい」と同時に「英語できなきゃヤバい」とも痛感させられます。
バイリンガルニュースを英語教材だと考えるなら、イージーリスニングとの決定的な差は英語ができないヤバさを煽りまくってくれることです。
TOEIC365点ですヘラヘラ、とか言ってらんない!
 
MamiとMichaelの魅力
◆サラっとCrystal Kayやニコラス・ペタスが遊びに来る
ときどき特別編としてゲストが登場しますが、ゲストとの交流っぷりにMamiとMichaelの人間的な魅力がうかがえます。
Crystal Kayとかニコラス・ペタスといったガチ有名人も登場するんですが、あくまで友人としての出演なので、テレビ・ラジオでは引き出せないリラックスしたトークが聴けます。
◆Mamiちゃんを中村アンに脳内変換してます
これ、リスナーの方なら賛同してもらえると思うんですが、僕はMamiちゃんの「イエーイ!」な雰囲気から、中村アンを連想してます。

ANNE BALANCE
中村 アン
エムオン・エンタテインメント
2014-09-17


顔出しはしてないので正体はベールに包まれているんですが、Mamiちゃんの電子書籍の表紙から察するに、中村アンは遠からずな気がしませんか。

バイリンガルニュースMamiの文字おしゃべり
バイリンガルニュースMami
幻冬舎
2014-12-25


 

◆アンチ広告!バイリンガルニュースのビジネスモデル
時折Mamiちゃんが広告について否定的な意見を言います。世の中に広告が多すぎるとか、邪魔だとか、他にやりようがあるとか、全部ごもっともだと思って聴いてます。(広告でメシを食ってる僕にとっては耳の痛い話なんですが)
バイリンガルニュースはpodcastなのでもちろん広告は無くて、無料です。でも決してボランティアでやっているわけじゃなく、ビジネスとしてもいろいろ試行錯誤しています。
まず、バイリンガルニュースアプリ。podcastの文字起こしが1話120円(2015年6月7日現在)で購入できます。1時間しゃべりまくった文字起こしが120円なので、だいぶ安い。僕も購入したことありますが、文章を見ながら聴いたほうが理解度が深まります。
そしてグッズの販売。激しくシュールですがセンス良いです。グッズ販売の情報は適宜podcastの最後に共有されます。
アプリはiOS、Android共にMichaelのお手製。Androidの開発には手こずっていたみたいですが、独学で打開したようです。
グッズも自分たちでAmazonのアカウントを発行して販売しています。収録もMichaelの家でしているようだし、トコトン手作りなバイリンガルニュース。
MamiとMichaelのファンとして、また、優れた英語教材として、これからもバイリンガルニュースとは良いお付き合いをしていきたいです。オフ会とかあればいいのに。阿佐ヶ谷まで行きますよ。 

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